
愛知県岡崎市にある福祉センター〈とはなす岡崎〉のロゴデザインと館内マップを描かせていただきました。
〈とはなす岡崎〉は、デイサービスや介護支援事業、地域包括支援センター、要介護認定調査事業などの窓口となる福祉施設で、これまで〈高年者センター岡崎〉という名称で運営していました(お隣には老人ホームもあります)。今年の春より、より幅広い世代に向けて場を開くことを目指し、〈とはなす岡崎〉と名称を変更し、名称変更に伴うロゴ制作と、館内マップ、そのほかカーラッピングのデザインなども担当させていただきました。
〈とはなす岡崎〉は、3階建ての大きな建物で、太極拳、フラダンス、書道教室、卓球、麻雀、カラオケなど、各部屋で日替わりでさまざまなプログラムが催されています。館内マップを制作するにあたり、実際に開館から閉館までまる1日〈とはなす岡崎〉で過ごさせていただきました。
正直はじめは福祉施設と聞くと、どこかとっつきにくいようなイメージがあったのですが、いきいきとアグレッシブにプログラムに取り組む利用者の方々をみて、わたしもすごくエネルギーが湧きました(圭さんいわく「大人のラウンドワンだね。」とのこと。)。食堂はもちろんのこと、3階には大きな窓が開放的な大浴場もあり、お湯に浸かりながら岡崎の空を仰ぐことができます(要有料)。
終始にぎやかな声が聞こえる〈とはなす岡崎〉ですが、ワイワイとみんながみんな一緒に楽しんでいるわけでもなく、ロビーのソファでゆっくりテレビをながめる人、図書室で読書にふける人など、おひとりで過ごしている方もたくさん見かけました。館長の大野さんいわく、〈とはなす岡崎〉はみんなの居場所になってほしいとのこと。まちのリビングのように、つかず離れず、お互いにそっと気にし合える、そんなコミュニケーションこそが福祉の現場では大切なのだなと感じました。館内マップは、1620mm×1220mmの大きめサイズで印刷し、建物玄関口に掲示しています。
今回〈とはなす岡崎〉と繋げてくださったのは、岡崎市に拠点を構える街の編集室〈合同会社シテン〉の飯田圭さん @keiiida 。去年の春に〈合同会社シテン〉が運営する宿〈Okazaki Micro Hotel ANGLE @microhotel.angle 〉の『暮らしかんこうマップ』を一緒に制作させていただいてことをきっかけに、今回声をかけていただきました(シテンでは、今夏オープンに向けて、新しく一棟貸しのお宿を目下準備中だそうですよ〜! @myaku.okazaki )。
マップで描いたまちを、今度は福祉というさらに内側からの視点から描くことができ、岡崎のまちに外側からも内側からも徐々に近づいている気持ちがして、とてもうれしかったです。個人的には、一度マップで描いたことのあるまちだからこそ、制作の導入がスムーズだったように感じます。ちなみに、岡崎はラジオ体操カルチャーが激アツで、毎朝100回みんなでスクワットするマッチョな儀式があるのですが、岡崎に関わるようになってから、わたしも自宅で毎日100回スクワットするようになりました☺️
〈とはなす岡崎〉のみなさま、圭さん、うれしい機会をありがとうございました!

(↑現調時の観察スケッチ)